「2000円、3000円のラーメンを作りたいと思ったことはない」…ラーメン界のカリスマが始動、1杯790円でも儲かる「古き良きラーメン店」の秘訣

✎ 1〜 ✎ 126 ✎ 127 ✎ 128 ✎ 129
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「これから食べるラーメンがどういうラーメンかをお客さんに先にインプットしていただくことが大事です。食べる前から“これは美味しそうだな”って思わせたいんです」(小宮さん)

1杯790円から、一番高いものでも900円という安さだ(写真:筆者撮影)

では、本題だ。なぜ790円で出せるのか。答えはシンプルで、790円を先に決めて、逆算しているからだ。

・想定客数×790円×30日
・賃料は売上の10%以下
・減価償却費も10%以下
・営業利益10%が残ればOK

平井のこの物件は、すでに減価償却が進んでおり、賃料も抑えられている。その結果、本来30%に抑える原価率を40%までかけられる余裕が生まれた。

減価償却費までしっかり計算に入れて設計したことで、原価率を40%までかけられる余裕が生まれた(写真:小宮さん提供)

「やみくもに安くしているのではなく、使えるところに、ちゃんと使っているだけです」(小宮さん)

初期投資に気をつけて、勝てる設計をする

ラーメン店を出すにあたって、最も気を付けておくべきこととして小宮さんが強調するのは、初期投資だ。工事代は先払いで、店が潰れても戻らない。だから、ここだけは失敗しないように徹底的にやるべきなのだ。

居抜きでいいのか、オールカウンターなのか、ホールのスタッフが不要になるような設計ができるか、など、安くラーメンを提供するには、スタッフの人数を増やさなくていい動線を作ることが絶対条件だ。

「デビュー戦は、絶対に負けちゃダメなんですよ。安いラーメンをやりたいなら、安い場所を探すのではなく、勝てる設計をすることが大事です」(小宮さん)

それが小宮一哲の答えだ。

グループ店舗のリソースを活用し、無料トッピングを実現している(写真:筆者撮影)
次ページ790円のラーメンには、美学が詰まっていた
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事