岩田:私も3人の子育てをしましたが、3人とも全然違うんですよね。だから親が「こうしたい」という希望ではなく、対象となる子どもを見て考えていくべきです。私たちはトマトとにんじんがまったく別の野菜だということはすぐにわかりますし、それに合わせた調理をします。
それなのに、なぜか対象が子どもになると、みんな同じように捉えようとしてしまいます。職場では個々のメンバーに適した対応を選べる人でさえ、自分の子どもとなるとやはり同じように扱ってしまいがちなのです。
大切な「動物的な感覚」
窪田:運動だって昔はもっと多様な体の使い方をしていたでしょうが、今は長時間椅子に座り、前に向かって歩くばかりです。脳にとっても、いろいろなことがランダムに起こるほうがいい刺激になり、発達も促されます。本当に、不自然な状況で成長しなければならない時代になっていますね。
岩田:私がいつも言っているのは、「動物的感覚をさびさせるな」ということです。これは子どもにも大人にも伝えています。
例えばカーナビを使うようになる前は、私もしっかり地図を頭の中に入れていました。でも今は目的地に行ったことがあるかどうかすら記憶が曖昧で、もちろん道順なんて覚えられません。自分でもおかしくなっているなと感じます。あまりテクノロジーに頼りすぎず、情報に飲まれないようにすることも、子どもを育てるうえで重要なことなのだろうと思います。
窪田:親のマインドセットを変えるにはどうしたらいいのでしょうか。岩田さんは受講生の方にどんなことを伝えていますか。

















