「残念だったね」は言わなくていい。志望校に落ちてしまったとき、親はどんな声をかけるべき? 不合格だった受験生に母が放った"意外すぎる一言"

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合格発表がネットで表示されて、番号がなかったあの日。福本伸行さんの『カイジ』『アカギ』といった漫画だと、大きなショックを受けたときに目の前が「ぐにゃあ」とねじれていくような表現がされていますけど、本当にあんな感じでショックを受けました。「番号がなかった、もう終わりだ」と。

で、それを見ていた母親が最初に言ったことはなんだったのか。それは、「ピザを頼みましょう」でした。ピザの宅配サービスを使って、とにかく美味しいものを食べなさい、と。

結果については、一切、触れられませんでした。「残念だったね」とも「次どうするの?」とも言われなかった。とにかく美味いものを食え、と。

今振り返ると、あれはすごく良かったと思っています。落ちた直後の子どもは、もう十分すぎるほど、頭の中で自分を責めています。親が何か言わなくても、「ダメだった」「足りなかった」「申し訳ない」そういう言葉が、ずっとループしています。

そんなときに、結果の話をしないで、「まず食べよう」と言ってもらえたのは、心と体を切り離して休ませてもらえた感覚でした。

あと、ピザっていうのもよかった気がします。なんかテンション上がりますよね、ピザって。

父の一言は、「寝ろ」でした

一方で、父親に言われた言葉は、「寝ろ」でした。「とにかく、あれこれ考えるのは後にして、1回寝るんだ」と。理由は、「寝れば、今日の出来事は昨日になる。物事を過去にできるから」だとのことです。

これも、今になってみると、ものすごく的確なアドバイスだったと思います。

落ちた直後というのは、出来事がすべて「現在進行形」で刺さってきます。頭の中で、ずっと再生されるんです。でも、一晩寝ると、それは「昨日の出来事」になります。完全に消えるわけではないけれど、少なくとも、距離ができます。それは受験生にとっては救いになる、というわけですね。

さて、母親の「ピザを頼みましょう」も、父親の「寝ろ」も、共通している点があります。それは、結果を評価しなかったことです。褒めもしない。責めもしない。分析もしない。次の作戦も立てない。

ただ、「今は人間として最低限の状態に戻そう」というメッセージだけがありました。落ちた直後に、「でも頑張ったよね」と言われると、それすら重たく感じることがあります。「次があるよ」と言われると、「今はそんな話をしたくない」と思うこともあります。

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