≪7度目の演習で集大成≫習近平が2027年「台湾統一」へ動く不気味な本気度―米軍の"マドゥロ拘束"が与えた最悪の後押し

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2026年はまだ始まったばかりだが、中国が台湾統一に本格的に動き出すのは、来年(2027年)の可能性が高い。

来年は、中国軍が創設100年の節目を迎え、習氏自身も、秋に、中国共産党総書記として4選がかかる党大会を迎える。さらに、2028年1月の台湾総統選挙に向け、親中派と反中派が選挙戦をスタートさせるのも2027年だ。

7度の演習で台湾侵攻作戦はほぼ完璧

実際、中国は、今回を含め、習氏が総書記として3期目に入った2022年以降、7回にわたり、台湾侵攻を視野に入れた実戦的な演習を繰り返してきた。とりわけ重要なのが以下の3回である。

【中国軍による台湾を包囲しての過去の演習】
①2022年8月:アメリカ・ペロシ下院議長(当時)の訪台に反発し、初めて台湾を包囲する形で実施
②2024年5月:2022年8月よりも演習の海域を拡大。「全面包囲できる」という軍事能力を誇示。
③2024年10月:台湾の主な港湾沖を制圧する演習や中国軍機を駆使して実戦能力を確認する演習を完了。

中国軍はこれらの演習を通して、平地が少ない台湾東部への上陸を想定した演習や、日本の南西諸島に近い海域での訓練を重ねてきたほか、基隆、台南、高雄、花蓮、台東といった港湾都市の沖合いに艦船を並べ、物流を封鎖する演習も繰り返してきた。

その集大成に近いのが今回の大規模な演習である。筆者は、在日米軍や自衛隊の動きを封じる演習と、3隻目の空母「福建」の実戦配備さえ完了すれば、グレーゾーン事態と呼ばれる、本格的な戦闘に入る前の段階でのサイバー攻撃や電磁波攻撃なども併せて、台湾侵攻への準備は整うと見ている。

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