≪7度目の演習で集大成≫習近平が2027年「台湾統一」へ動く不気味な本気度―米軍の"マドゥロ拘束"が与えた最悪の後押し
実際、過去に中国は、その力を誇示する際、頻繁に「万里の長城」を引用してきた。たとえば、2021年7月に行われた中国共産党結党100周年の式典では、習氏がアメリカなどを念頭に、「鋼鉄の長城に頭をぶつけて血を流すことになる」と述べて対抗姿勢をあらわにした。
去年11月、高市早苗首相が「存立危機事態」に言及した際も、中国当局は「14億の中国人民が血肉で築き上げた鉄の長城の前で、頭を打ち割られ、血まみれになる」と警告している。
つまり、今回、習氏が、中国の人民だけでなく国際社会が注目する「新年のあいさつ」の背景に「万里の長城」を選択したのは、「誰が何と言おうと台湾は必ず手に入れる」と宣言したに等しいと筆者は分析している。
台湾包囲演習の「コードネーム」に込められた意味
習氏の台湾侵攻への本気度を示すのが、12月29日と30日に台湾を取り囲む形で実施された大規模な軍事演習だ。
演習は、台湾の主な地域の占領や封鎖を想定したもので、台湾国防部によれば、中国軍機207機が台湾周辺で確認され、このうち延べ125機が、暗黙の「休戦ライン」である中間線を越えたとされる。
演習には無人機も多数投入され、中国のメディアは台北の中心部を無人機が飛ぶ映像まで報じている。
無人機の映像はフェイクの可能性があるものの、中国軍が2日間の演習で、ロケット弾の発射や主な港湾を封鎖する訓練を実施したのは、台湾侵攻の際、空と海を支配し、石油や液化天然ガスなどの資源が乏しい台湾を兵糧攻めにするためと考えていい。



















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