≪7度目の演習で集大成≫習近平が2027年「台湾統一」へ動く不気味な本気度―米軍の"マドゥロ拘束"が与えた最悪の後押し

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ここで注目したいのは、作戦の「コードネーム」が「正義使命―2025」という点だ。なかでも「正義」というワードである。

今回の演習は、台湾にハイマース(高機動ロケット砲システム)をはじめ総額1.7兆円分もの武器供与を決めたアメリカのトランプ政権、そして、それを歓迎した台湾の頼清徳政権に対するけん制の意味合いもあるが、「正義」というワードには、強い「反高市」の思いが透けて見える。

なぜなら、中国の国営メディアが高市発言に言及する際、必ずと言っていいほど出てくるワードが、以下に示すように「正義」だからである。

〇2025年11月14日 環球時報
「(高市早苗首相の)発言は国際正義を露骨に踏みにじり、戦後の国際秩序に対する公然たる挑発」
〇同年11月26日 人民網
「高市早苗の言行は歴史的正義を冒涜している」

アメリカと争う気はない

これに対し、トランプ政権が台湾への武器供与を承認した際の中国の反発は、「断固たる反対と強烈な非難」を表明し、アメリカの軍事関連企業に制裁を科した程度だ。トランプ政権を批判する文言に「正義」というワードは出てこない。

一方のトランプ大統領も、中国の台湾周辺での軍事演習について、「心配していない」と述べ、さらに「習氏とは素晴らしい関係だ」と中国を持ち上げる姿勢まで見せている。

つまり、中国の軍事演習の標的は、あくまで台湾と、高市氏が首相を務める日本であり、全面衝突は避けたいアメリカはメインターゲットにしていないと見ることができるのだ。

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