「失敗したらどうしよう」より、「これやったらどうなる? 面白いかも」が先にくる。それから、新しいことをやるときも、ダメだったら戻ってくればいいやと思っています。行動して得られるものはあっても、失うものってそんなにないですよ。
“恐怖心”って、止まってると大きくなってしまう。動き続けていると失敗にも慣れて、ますます行動的になって人生を楽しめるようになるんです。
“2本目の軸”の作り方
――とはいえ、物理的にとても忙しいですよね。漫画の連載に加えて、Voicy、ポッドキャスト、YouTubeも続けられるのは?
それぞれに面白いし、価値があると感じています。
本業である漫画を描くことは、時間もエネルギーもすごくかかります。若い頃のようにハイペースでやるのは難しい仕事だなとも。それでも、私にとってはベースです。実は『美男と金子』の連載に取り組むまで、1年近く連載を休んでいたんです。でも、再開すると漫画を描くことでしか得られない達成感や喜びをいっそう強く感じました。
一方、音声配信は気軽に楽しみながらできるところがいいなと。最初は仕事にしようと思っていませんでしたが、続けているうちに、もう1つの軸になっています。リスナーさんからの「今、みんなこういうことに悩んでいるんだ」「こういう話が響くんだ」という反応は、漫画を描くうえでもプラスになっています。
――相乗効果があるんですね。
リスクヘッジとしても、副業を持つって必要な時代だと思いますが、最初から副業を見つけようと思うとなかなか難しい。興味があって、コストがかからないことを、いろいろやってみるのが良いのかなと。私の場合、音声配信に関しては、とりあえず、でやってみたら良い出会いや影響がたくさんありました。
――今、どんな未来を思い描いていますか?
来年、いよいよ還暦を迎えるんですけど、最近よく考えるんです。「自由に動けるのって、たぶん75歳までだな」と。すると、あと15年くらい。意外と時間がないから、やりたいことが浮かんだら、“そのうち”じゃなくて“今すぐ”にやろうかなと。



















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