「Fire TV」はネット視聴の優れものだった ネットフリックスも楽しめる

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その名前からもわかるとおり「スティック状」のデザインを持つFire TV Stickは、HDMI端子に直接差し込み、USB端子からの電源を受けて動作するネット配信サービス用の受信端末。

ネットワークとの接続はWi-Fiのみで、802.11ac(2.4GHz、5GHz両対応)を使ってアクセスポイントにつなぐことで、テレビそのものを最新のネット配信サービス対応にしてしまう。

ほかのアマゾンKindle Fireシリーズと同じように、Fire TVシリーズもグーグルのAndroidをアマゾンが独自に改変し、アマゾン自身のウェブサイトと強く結びつけることで電子コンテンツの流通やストアへの流入を活性化させるよう作られている。

Fire TV StickではKindle Fireシリーズ用に開発されたアプリが動作するため、アマゾンインスタントビデオはもちろん、アプリをダウンロードすることで多彩な映像サービスへとつながる。アマゾン自身が提供する製品のため、ネットフリックスなどアマゾンインスタントビデオのライバルに見えるサービスは使えないのでは?と思い込んでいる方も多いようだが、そうした制約はない。

たとえば、ネットフリックスはパソコンやタブレット、スマートフォンなどの情報機器を除くと、「ネットフリックスボタン」をリモコンに備える家電機器でしか利用できないが、Fire TV Stickならばもちろん視聴できる。

ニコニコ動画、Gyaoも楽しめる

接続可能なサービスはアプリ次第のため、ニコニコ動画、Gyao、NHK World TVといった日本発のサービスにも対応。もちろん、huluのアプリも用意されている(残念ながらdビデオのアプリは見あたらない)。

Fire TV Stickには音声リモコン付きと通常リモコンの2種類があるが、4980円の通常リモコン版で充分。さほど負荷の高くないゲームならば、Kindle Fire向けに配信されているゲームも楽しむことが可能だ。

Fire TV Stickは、”プライム会員向けに無料映像配信も行っているインスタントビデオを見るならコレ”の定番商品だが、”アマゾン”という枠の中に閉じたものではなく、幅広いサービスへとつながっている。映像のネット配信サービスに興味があるのなら、まずはこれから始まろうとしている”新しいテレビの時代”がどのようなものになるのか。この製品を通じて、その入り口を愉しんでみてはいかがだろう。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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