ビッグになりたい「ダンボール女子」の野望

職人?アーティスト?パフォーマー?

塩野:そうですか。実は、今日は大野さんは自分を職人、クリエーターだと思っているのか、アーティストだと思っているのか、を聞きたかったんです。アーティストではないわけですね。

大野:私はパフォーマーだと思っています。まずクリエーターは、ちゃんと仕事の発注が来て商品を出して、というところが大事ですが、そういうことができないんです。だからクリエーターではない。かといってアーティストみたいに、気持ちがこもったものとか、何かの意味があるという作品は作れないし、と思っているんです。そこに、ものすごい悩みがあるんです。

人からは「作るスピードが速い」「見ていると楽しい」と言われるんです。「1つのものを1週間で作りますよ」と言っているので、私はパフォーマーだと思います。

あと、もうひとつ、私は人が怖くて。人と上手くしゃべれないというのもありますので、あまり人と接点を持たなくてもやれるようなことしかできないんです。

伝えたいメッセージとは?

塩野:え、そうなんですか。今ちゃんと話ができているじゃないですか。でも一方で、アーティストと同様、パフォーマーということでも、伝えたいメッセージが必要だと思います。何を伝えたいのでしょうか。

大野:ごめんなさい、本当にないんです。だから本当はひとりでこつこつとやれるような職人になるべきなのだと思います。でも、職人にはなれないと思いました。職人ってずうっと何十年も続けて、やっと認められる世界ですが、私は飽き性だから続けられないということに気づいたんです。ダンボールはもう5、6年ぐらいずっと作ってやっているんですけど、相性はいいみたいでいつも楽しく作っています。

でもワークショップをやっても全然人数が集まらないですし。どうしたらいいのか、という悩みが消えませんね。

塩野:なるほど。ひとつ、まじめなビジネスの話をしましょうか。

大野:なにも知らないのでお願いします。

塩野:ゴーストバスターズのような、あれぐらいのサイズ感のものを作れるのであったら、やっぱりショーウインドーがいいと思います。

大野:ショーウインドー?

塩野:たとえば、百貨店のバーニーズ・ニューヨークでは、テーマを変えて、ショーウィンドウをつくっている。ショーウインドーが漫画を立体化したものの時もありました。たとえば服以外は全部、ダンボールで作ったショーウインドーってつくれますか。

大野:すぐできます。

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