大野:はい。私は『エヴァ』(※『新世紀エヴァンゲリオン』)にどハマリしてしまったので、とにかくアニメーターを目指しました。
いつか『エヴァ』とかかわる仕事をしてやるんだ、と思い続けていました。そもそも大阪芸術大学を選んだのも、『エヴァ』の監督の庵野さんの出身校ということを聞いたので、この大学しかないと思ったんです。たまたま私が入る時に、キャラクター造形学科という学科ができて、アニメーションとマンガとゲームを勉強できるようになったので、そこに入ったんです。
「潰しが利くように芸術大学に」
塩野:一気にアニメーターを目指すのであれば、アニメ専門学校もありますよね。三鷹や中央線沿線のほうに直接、弟子入りする道もある。そうではなくて芸大だったんですね。
大野:はい、親に「潰しが利くように芸術大学にしろ」と言われたんです(笑)。
塩野:芸大は潰しが利くというその発想がいいですね。
大野:本当は潰しなんて利きません。でも親的にもどうしても大学に行って欲しかったらしくて。
塩野:先ほど「食えない」という話がありましたが、海外から仕事の依頼は来ないのでしょうか。このゴーストバスターズの道具を見て海外でバズったりすると思うのですが。
大野:今年7月に台湾の方から亀と船の注文がありました。亀と船を作ってくれと言われて、その注文をくださった方がインテリアデザイナーの方で、「ユースホステルを改装するから、そこにちょっと置きたいので、だいたいの30センチぐらいの大きさで、2つ作ってくれ」というような依頼が初めて海外からありました。
塩野:こうした注文は、もっと海外から来てもよさそうですね。すぐにサイトを英語化してバズらせたほうがいいですよね。
大野:はい、さっそくそうしようと思います。今はいろいろな人の真似をすることからはじめています。私が憧れている作家さんの中に、ジオラマ作家の荒木智さんという方がいらっしゃるんです。ジオラマを作ったあとに錆塗装をして、今、テレビで取り上げられたりしてすごい人です。その人がフェイスブックで自分の作品をあげる時に日本語と英語と、というのをあげていて、これは真似しないといけないと思って。
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