国産ゴジラ、「庵野総監督」はアリかナシか

"アニメ界の巨匠"起用で高まる期待と不安

「国産ゴジラ」最新作の総監督を務める庵野氏(左)と樋口監督。強力タッグはゴジラをどう描くのか

エイプリルフールの冗談と受け止めた人もいたに違いない。東宝が4月1日に発表した、2016年夏公開予定の『ゴジラ』最新作のスタッフのことだ。総監督を務めるのは『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明氏。日本を代表するアニメ作家の起用に、誰もが目を疑った。

東宝のゴジラシリーズはこれまで28作品が制作されてきたが、2004年を最後に制作が中断されていた。昨年暮れに最新作の劇場公開が発表されたものの、スタッフの名前は明かされなかった。

監督には『日本沈没』の樋口氏

当初、監督として下馬評に上がっていたのは、山崎貴氏と樋口真嗣氏の2人だ。

山崎氏は『ALLWAYS』3部作や『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)など、CGを多用した映画でメガヒットを連発。『ALLWAYS 続・三丁目の夕日』(2007年)にはフルCGで作られたゴジラが登場し、昭和30年代の街並みを破壊するシーンはファンの間で「最高の出来映え」と喝采を浴びた。

一方の樋口氏は、1984年公開の『ゴジラ』に特殊造形助手として参加。『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)で特技監督を務めるなど、日本の特撮を知り尽くしている人物だ。監督としても『日本沈没』(2006年)で興行収入53億円の大ヒットを飛ばした。

最新作ゴジラでは、庵野氏が脚本と総監督を務め、樋口氏は監督、特技監督として庵野氏を支える。二人は旧知の間柄で、樋口氏がエヴァンゲリオンの脚本や絵コンテを担当したり、逆に庵野氏が樋口監督作品にスタッフとして参加するなど、気心の知れた関係だ。

次ページなぜ庵野氏が選ばれたのか
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT