東宝はなぜ「国産ゴジラ」を再び作るのか ハリウッド版2作目にガチンコ勝負!?
あの咆哮が再び日本中のスクリーンに響き渡る――。東宝は12月8日、映画「ゴジラ」の新作を製作すると発表した。公開は2年後の2016年、これまでの続編ではない、まったく新しいゴジラを作るという。
ゴジラといえば、今年7月にハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(米レジェンダリー・ピクチャーズ製作)が公開。全世界で興行収入570億円以上、国内でも32億円、観客動員数218万人とヒットしたのが記憶に新しい。
だが、東宝製作による国産ゴジラは2004年の『ゴジラ FINAL WARS』以来、10年以上製作されてこなかった。新作の詳細については、まだ明かされていない。これまでどおり着ぐるみを使った特撮主体のゴジラになるか、CGゴジラとなるか、ファンの間で議論の的となっている。
ハリウッド版のCGゴジラの直後でもあり、着ぐるみゴジラ待望論がある一方、社内外で最高の出来映えとの評価もある『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(2007年)冒頭シーンのCGゴジラ再現に期待を寄せる声もある。
浮沈を繰り返してきた60年
これまでにゴジラはハリウッド版を含めて30を数える作品が作られてきた。1作目『ゴジラ』は今からちょうど60年前の1954年に公開。水爆実験をきっかけに目覚めたゴジラが東京の街を破壊する、ショッキングな怪獣映画として話題を呼び、961万人の観客動員を記録した。
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