東宝はなぜ「国産ゴジラ」を再び作るのか

ハリウッド版2作目にガチンコ勝負!?

この大ヒットを受け、翌年すぐに続編を製作。そして、3作目『キングコング対ゴジラ』(1962年)は観客動員1255万人と1000万人の大台を突破し、人気シリーズとして定着した。以後、東宝は毎年ゴジラを製作してきた。

ただ、毎年公開に伴うマンネリ化や、ガメラなど怪獣映画の乱立、そして家庭へのテレビの普及などによる映画人口の減少も重なり、観客動員数は次第に低迷。観客動員が97万人とそれまでの最低となった『メカゴジラの逆襲』(1975年)をもって、それまで10年以上続いてきたシリーズの製作がいったんストップすることとなる。

9年後に新シリーズが始動

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今も特撮ファンに根強い人気を誇るゴジラ

次にゴジラ映画が公開されたのは9年後の1984年、30周年記念の『ゴジラ』だった。久々のゴジラに観客動員数は320万人、配給収入も1985年の邦画ランキングで2位になるなど、人気を再び取り戻す。

その後、『ゴジラvsモスラ』(1992年、観客動員数420万人)、『ゴジラvsデストロイア』(1995年、同400万人)など大ヒットが続き、平成ゴジラシリーズとして人気を博した。ハリウッドでの製作も決定。1998年に公開された『GODZILLA』(米トライスター・ピクチャーズ製作)はトカゲ風のビジュアルが物議を醸したが、日本での観客動員は360万人(興行収入51億円)と好調だった。

だが、その後は再び失速する。翌1999年、新シリーズとして公開した『ゴジラ 2000 ミレニアム』の観客動員数は200万人と健闘したものの、2000年代に入り『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』(2000年)は同135万人、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年)は同110万人と振るわず、2004年の『ゴジラ FINAL WARS』(同150万人)を最後に、再び製作は休止状態となった。

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