「竹内涼真がハマりすぎてる」「SNSが沸いた」 豊作揃いの秋ドラマの中で《じゃあ、あんたが作ってみろよ》が、"今期最高"と評判のワケ
一方、鮎美はとっとと新たな恋人ミナト(青木柚)と付き合いはじめる。自由奔放なミナトとの交際をきっかけに、彼女自身が勝男に気に入られるために自我を抑えてきたことを自覚する。
期せずしてそれぞれの考え方を見直すことになった勝男と鮎美。変化の過程で改めてお互いのことを考えたとき、はたして2人は元サヤに戻ることができるのか。
第5話、鮎美と勝男が久しぶりにキッチンに並んで立って、とり天を一緒に作るシーンを見た時点で、これは絶対に元サヤありと思うが、原作は未完で結論は出ていない。原作未完でどういう終わり方になるかわからないところもドラマの求心力の1つであろう。
第1話放送後、にわかにSNSが沸いた
今でこそ毎週見逃せない『じゃあつく』であるが、放送前、秋の連ドラ群の中ではさほど注目されていなかった。それが、第1話が放送された時点でにわかにSNSが沸いた。
その最大の理由は何か。
男性側が反省し成長していく物語だったという点が大きいだろう。火曜22時枠はもともと女性が主なターゲットで、男性が主体のドラマは珍しい。
『じゃあつく』は男性主人公が、料理は女性が作るものと、令和に生きる者としていかがなものかと思うような化石男。そんな人物が料理の大変さを味わいながら自分の考えを改めていくのは、女性としては見ていて胸がすくような気持ちになる。
たとえば、動物園デートに手作り弁当とは女の子らしいとか、男が朝からご飯を炊くわけないとかいうわかりやすすぎるジェンダー感を勝男は持っていた。
鮎美の料理に感謝しつつ、「おかずが茶色すぎる」と一言多いうえ、それは鮎美がもっと上にいくためのアドバイスだとのたまう。上から目線にいちいちイラッとする。
しかも勝男は女性だけでなく部下のライフスタイルにもうるさいのだ。
パンに味噌汁は合わないとか、料理が好きな男性もいることを認めないとか、めんつゆを使った料理なんて手抜きだとか、他者の嗜好をリスペクトしないで、自分が考える常識をやたらと他人に押しつけてくる。
そのせいで鮎美には去られ、会社の部下たちからも煙たがられている。


















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