「作りたい女と食べたい女」描く日常が共感呼ぶ訳 同性カップル扱う「きのう何食べた?」との違い

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作りたい女と食べたい女(写真:番組X公式より引用)

NHK夜ドラ『作りたい女と食べたい女』(NHK総合)の第2シーズンが1月29日より始まった(全20話)。

ドラマは同名漫画が原作だ。2022年にはシーズン1(全10話)が放送され、料理を作ることと食べることが好きな女性2人の愛らしく心温まる日々とささやかな幸せが、多くの女性の共感を得ていた。シーズン2の放送開始で、ふたたび彼女たちと一緒に過ごせる時間への喜びの声がさっそくSNSにあふれている。

※以下、シーズン1のネタバレがあります。ご注意ください。

性的指向に向き合う過程を丁寧に描く

主人公は、料理が大好きだがひとり暮らしで少食のため、たくさん作りたいけど我慢していた野本ユキ(比嘉愛未)。ある日、同じマンションに住む、豪快な食べっぷりの女性・春日十々子(西野恵未)と知り合い、手料理を食べてもらうことで交流が始まる。

野本は料理をたくさん作ることが楽しく、春日がおいしそうに食べることに喜びを感じていたが、そんな日々を重ねていくうちに野本は春日と一緒に過ごす時間に幸せを感じ、彼女への思いが恋だと気づく。

それまで自身の性的指向について考えたこともなかった野本は、春日への感情に戸惑うが、それまでの人生を振り返ると、たしかに幼い頃から学生時代も含めて違和感はあった。

そして、自身が性的マイノリティである現実の前に戸惑い、葛藤するが、春日の優しさや会社の同僚の言葉に背中を押され、本当の自分の気持ちのまま生きていくことを受け入れる。

シーズン1ではここまでが描かれていた。

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