完璧な料理を求める彼氏と、好かれるため努力する彼女ーー。ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」に見る"家事シェアの現在地"

10月7日に始まった連続ドラマ、「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)は、「逃げるは恥だが役に立つ」以降、定番化した感があるTBSの火曜の「家事ドラマ枠」での放送だ。
谷口菜津子のマンガが原作。「化石みたいな人」と揶揄されるほど昭和的な価値観を持つ海老原勝男(竹内涼真)と、一緒に大学のミス&ミスターコンテストで優勝した山岸鮎美(夏帆)のカップルが別れ、再出発する物語だ。料理と恋を巡り、勝男と鮎美の視点を交互に描きながら物語が進行する。
初回の世帯視聴率は6.3%だが、2回目は7.0%と上昇。また、TVerでの第2話再生回数は10月第2週の配信番組中総合4位と好調だ。今後話題を集め、さらに人気が高まっていきそうな作品である。
そこで、「じゃあ、あんたが作ってみろよ」を通して、家事シェアの今後を占ってみたい(一部、ネタバレを含みます)。
悪気なく一言「全体的におかずが茶色すぎ」
衛生機器メーカーに勤める勝男は、好青年を自覚する男性だが、大手商社の受付業務をこなしながら家事も完璧な鮎美の料理に、毎度ダメ出しをしてきた。
例えばサバの味噌煮、厚揚げとネギの味噌汁、レンコンのきんぴら、ヒジキ煮が並ぶ食事。
勝男は「うん!おいしい。サバの味噌煮も臭みがないし、栄養のバランスがいいね。厚揚げはホッとする味で最高。でも、強いて言えば全体的におかずが茶色すぎるかな」と上から目線で査定。
鮎美が謝ると「あ、でも謝らないで。これは鮎美がもっと上を目指せるって意味でのアドバイス」とニコニコしながら言う。

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