「給料が減っても後悔なし」週休3日を選んだ女性に訪れた"想定外の喜び":月曜日が楽しみになるドイツ流「4日労働制」の神髄

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ドイツで働くユリアさんの場合、「週休3日」による時間ができたことで、趣味が高じた資格取得につながりました(写真:zon/PIXTA)
経済大国ドイツの有給取得率はほぼ100%。休暇に対する考え方は日本人とは大きく異なります。本稿では『有休取得率100%なのに平均年収が日本の1.7倍! ドイツ人の戦略的休み方』より一部抜粋・編集のうえ、「労働先進国であるドイツのビジネスパーソンがどう働き、どう休んでいるのか」について、リアルな声をご紹介します。

「プラスアルファの1日」を「自分の好きなこと」に使う

ユリアさんはドイツの大学を卒業後、ウェブデザイナーとして2年間のフリーランスの期間を経て、新聞社の子会社で10年前から「週休3日」で働いています。

日本では「週休3日」という言い方がされますが、ドイツではVier-Tage-Woche(週に4日働くシステム)と言います。

ユリアさんは言います。

「私の場合、『週休3日』にすることで、給料が5分の1少なくなったのだけれど、週休3日にしたことをまったく後悔していないの。これからも続けるつもり」

ユリアさんは、自分が自由に使える「プラスアルファの1日」を有効活用し、「自分の好きなこと」に使っています。

まず「週休3日」の生活になって、ユリアさんはヨガの先生になるための職業訓練を受けました。

そして3年かけてヨガのインストラクターの資格を取り、今、ユリアさんは自分が休みの金曜日にヨガを教えています。さらに、今から数年前にはWanderleiterin(登山をする際の引率者)の資格も取りました。ユリアさんの場合、「週休3日」による時間ができたことで、趣味が高じた資格取得につながっているのです。

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