「リベラルの言葉」が響きづらくなっている理由
「高市早苗首相の話し方」について徹底解剖するこの連載。
2回目の今回は「『愛国の女神』としてのポジショニング」について取り上げますが、まず、その背景として、「保守」と「リベラル」のコミュニケーションの違い、「なぜ今、リベラルの言葉が響きにくくなっているのか」について解説しましょう。
イギリスの新聞、ザ・テレグラフの記事によれば、世界73カ国の民主主義国家で、リベラル政党の支持率は冷戦終結後、最も低い水準になっているそうです。世界で「リベラル勢力の退潮」が進んでいると言えます。
なぜなのでしょうか。
コミュニケーションの観点から分析すると、「リベラルの言葉は保守に比べて刺さりにくくなっている」のが一因と言えます。
保守とリベラルの価値観、よく使う言葉を列挙し、対照表にまとめてみました。
保守がよく使うのは、「日本」「国」「安全保障」といった「愛国心」などをくすぐる言葉が多いのに対し、リベラルは「多様性」「共生」など、理想論的な言葉が多いのが特徴です。




















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