彼女の話し方は自信に満ち、揺らぎがありません。
「国防にかかる脅威」「危機管理投資」「危機的状況」など、危機感を想起させたうえで、「日本と日本人を心底愛するものとして」「日本と日本人の底力を信じてやまないものとして」「日本をもう一度世界のてっぺんへ」と日本人のプライドをくすぐります。そして、「日本の領土・領海・領空・資源を守り抜く」「国土強靭化」を約束するのです。
支持者の目には、
「愛国」という推し活の先頭に立った高市氏
私の周りにも高市氏の熱狂的ファンが少なくありませんが、知人になぜ、そこまで支持するのかを聞くと、こう答えました。
「日本をたくさんほめてくれるから」
日本という「推し」を信奉する人にとって、「推し」をほめられることほど嬉しいことはないようです。
「愛国」という推し活、ファンコミュニティの先頭に立つ存在である高市氏。支持者にとっては、そんな彼女に対する批判や攻撃は「日本」という国への冒涜であり、彼ら個人に対する攻撃ととらえます。
彼らにとって、「敵」からの批判は、より結束を固め、支持を強固なものにする「養分」でしかありません。
加えて、高市氏は安倍元首相などと比べても失言が少なく、用意周到であるがために、野党側からすると、非常に攻めづらい相手です。
野党を含めた日本の政治家・リーダーたちには、たんなる個人攻撃や正論、ヤジではなく、より高度で戦略的なコミュニケーションの技術を磨き上げ、健全な議論を継続する努力が、今まで以上に求められていると言えるでしょう。
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