日本人が知らない「睡眠大国ドイツ」の常識  平均8時間37分・10年で8分増、睡眠を削るより大事なこととは?

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ベッドで眠る人
ドイツ人のほうが日本人よりも睡眠を大事にしている傾向があります(写真:mits/PIXTA)
経済大国ドイツの有給取得率はほぼ100%。睡眠や休暇に対する考え方も日本人とは大きく異なります。本稿では『有休取得率100%なのに平均年収が日本の1.7倍! ドイツ人の戦略的休み方』より一部抜粋・編集のうえ、「労働先進国であるドイツのビジネスパーソンがどう働き、どう休んでいるのか」について、リアルな声をご紹介します。

平均睡眠時間は8時間37分

エンジニアのヨヘンさんは1973年生まれで、1998年に大学を卒業後、大手電機メーカーに入社。2002年から、大手電機メーカーの関連会社である今の会社で働いています。昔も今も職場に満足していることから「人生で一度も転職を考えなかった」という珍しいタイプのドイツ人です。

2024年に発表されたドイツ連邦統計庁のデータによると「ドイツ人の平均的な睡眠時間は8時間37分」です。10年前と比べるとドイツ人の睡眠時間は8分長くなりました。いかにドイツ人が睡眠というものを大事にしているかがよくわかる数字だと思います。

もちろん「どれぐらい寝たら自分がパフォーマンスを上げられるのか」は人によって「まちまち」ですが、「ドイツ人のほうが日本人よりも睡眠を大事にしている傾向がある」と感じます。

ドイツ人が特に大事にしているのは「夜に長時間眠ること」です。したがってドイツの公共交通機関や学校の教室で、日中に居眠りをしている人を見かけることはほとんどありません。

(出所)『有休取得率100%なのに平均年収が日本の1.7倍! ドイツ人の戦略的休み方』より
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