日本橋茅場町に「約17㎡の田んぼ」、都会の小学校ならではの特色を生かして企業と連携"都市型環境教育"の中身

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田植えをする東京都中央区立阪本小学校の子どもたち
ビル屋上にある田んぼで田植えをする東京都中央区立阪本小学校の子どもたち(写真:筆者撮影)

全国各地の学校や園で、その地の風土に合った食育菜園活動が広がりつつある。多くの大企業の本社ビルが立ち並ぶ日本橋兜町に校舎を構える東京都中央区立阪本小学校では、企業と協働し「ビルの屋上」で本格的な田植えや菜園活動を展開。身近に自然が少ない都市部の小学校だからこそ生まれた、「食」と「農」の体験型環境教育プログラムに迫る。

都会の真ん中で「異色の稲刈り」

ここは、持ち帰り弁当の「ほっともっと」や定食レストランの「やよい軒」などを展開する株式会社プレナスのオフィスビル屋上。東京・中央区立阪本小学校からわずか徒歩1分のこの地に、約17㎡の「都会の田んぼ」が広がる。

この日は、5年生の児童が社会科、総合的な学習の時間で取り組んできた米づくりの集大成、稲刈りの日だ。講師は、プレナス米食文化研究所所長の八谷中大(はちやなかひろ)氏。5月の田植え、6月の稲の生長の見学を経て、青々としていた稲はこの9月、見事に黄金色に実った。

【写真多数】都会のビルの屋上とは思えない環境で学ぶ子どもたち。企業が集まる「地の利」が最大限に生かされている
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