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続出する「SIerのコンサル挑戦」は本当にうまくいくのか 成否を分ける"重大ポイント"は?

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  • 大野 隆司 経営コンサルタント、ジャパン・マネジメント・コンサルタンシー・グループ合同会社代表

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SIerが「上流」を目指し、コンサルティングビジネスへの参入を図っています(写真:metamorworks/PIXTA)
ローランド・ベルガー、KPMG FASなどでパートナーを務め、経営コンサルタントとして「40年の実績」を有し、「企業のDX支援」を多く手がけている大野隆司氏。
この連載では大野氏が自身の経験や大手・中小企業の現状を交えながらDXの効果が出ない理由、陥りやすい失敗、DXの将来性について語る。
今回は「SIerのコンサル挑戦」を解説する。

大手SIerが「上流」を目指す理由

NTTデータ、富士通、NECなどの大手SIer(システム・インテグレーション会社)が、相次いでコンサルティングビジネスの強化に動いています。

「経営の相談相手になる」「SI(システム・インテグレーション)だけでなくDXの企画・構想のコンサルティングからデリバリーまで支援できるようにする」といった発信を各社が行っています。

SI事業において、上流のコンサルティング段階から関与できれば、後続の開発工程(SI)受注の確度は格段に高まります。

そして実は、SIはコンサルティング・ファームにとっても“稼ぎどころ”なのです。私が総合系ファームにいた30年前から、この構造は変わっていません。

この10年でアクセンチュアや、いわゆる「ビッグ4」と呼ばれるコンサルティング・ファームが急成長し、上流から入り込んでその流れでSIを獲得する動きが拡大しました。

この流れを看過できなくなったことが、大手SIer​がコンサルティング強化に踏み出す最大の理由といえます。

もっとも、SIerによるコンサルティング進出は過去にも試みられましたが、成功例は多くありません

果たして今回のチャレンジはうまくいくのでしょうか?

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【SI会社が認識すべき問題の核心とは?】

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