暖冬対策を意識して新たな素材を採用するなど、「未来の声」も先取りするワークマン。松重氏は今後の展望についてこのように語ってくれた。
「現状に満足する気はありません。デザインや素材をより良くしたり、商品ラインナップを増やしたり……。直近の目標としては、今年の在庫125万点をすべて売り切ることです。ここで在庫を残してしまうと、来期以降に思い切った動きが取りにくくなると思うので」
開発までに約5年の長い時間を要したXShelter。最も苦労したのは「価格と素材のバランス」で、2つの素材を混ぜて製品化するなど、血の滲むような試行錯誤を繰り返して製品化したそうだが……。さらなるアップデートを狙う「攻めの姿勢」に、不覚にも私は取材中にワクワクしてしまった。
え、そんな使い方もあるの? 着る断熱材「意外な活用方法」
「電気代節約のため、エックスシェルターをアウター用ではなく、室内着用に購入されるお客様もいるようです。これさえあればエアコンなしでも暖かいみたいで……。他にも、店頭でのラッピング需要、プレゼント用に購入されるお客様が多くいらっしゃいます。娘さんからお父さん、おじいちゃんなどに贈られているようです。これは私の推測ですが、エックスシェルターはプレゼントの価格帯として丁度よく、それでいて機能性が高いので、こういった現象が起きているのかなと……」
ワークマンは現在、ロードサイドへの出店を加速させている。2021年3月末時点で880店だったロードサイドの店舗数は、2025年9月末時点で1017店舗。わずか5年間未満で137店も増加した。その地域に住んでいる方が実際に店頭で手に取り、商品の性能を確かめることができるからこそ、室内着用やプレゼント用といった購入につながっているのかもしれない。
広報部に配属される前は店長として、現場の最前線で働いた松重氏は「オンラインストアは電子カタログだと私たちは考えています。お客様に正しい情報を伝えるための努力を続けていきたいです」とも語ってくれた。2025年9月1日からはワークマン公式アプリがスタート。リアル店舗とオンラインストア、同社の今後の動きに目が離せない。
息が白くなる海外の寒さで試してわかった!ワークマン《着る断熱材》が"最強アウター"と呼ばれる理由──2900円の本気クオリティに驚いた
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