定義の仕方は人それぞれ…それでも84.6%の人が「続けたい」という【人事の仕事】の"深い魅力"

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人事は活躍する人材を採用し、安心して働ける労務を行い、納得感の高い評価制度を作り、営業力を高める研修を行い、職場が適切な関係性となるようなコミュニケーション施策を考え実行していきます。また、管理職が職場メンバーと効果的に関われるよう、学びの機会を作ることもあるでしょう。

このいずれをも大切にすることは簡単ではなく、さまざまな葛藤を伴う仕事であると言えます。その葛藤の中で、自ら解を出して動かしていく。これが「人を生かして事をなす」人事の仕事だと、私は考えています。

人事のやりがい、おもしろさ

ここまで困難ばかりを見てきて、人事の仕事は単につらくてしんどい仕事なのか、と感じるかもしれませんが、もちろんそうではありません。

「人事のプロ」はこう動く 事業を伸ばす人事が考えていること
『「人事のプロ」はこう動く 事業を伸ばす人事が考えていること』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

私自身が人事として取り組んできた中でも、人事ならではのやりがいや醍醐味やおもしろみを感じています。

これまで仕事でお付き合いしてきた1000人以上の人事の方々も強いやりがいを感じていたり、社内で起こったことをうれしそうに、時に苦しそうな表情をしながらもおもしろそうに語っている姿を見てきました。

『シン・人事の大研究』(ダイヤモンド社)では、人事はエンゲージメントが全職種でトップであり、人事を続けたいと思う人が84.6%いることが示されています。

また同書では、人事のやりがいとして「会社や事業の成長に貢献できる」「従業員の成長をサポートできる」「新しいことにチャレンジできる」といったことが上位に挙がっています。

人事はやりがいも、おもしろみもあり、同時に葛藤の多い職種です。そして専門的な知識や持論、人事を担う1人ひとりの意志を生かすことのできる非常にクリエイティブな仕事でもあります。

吉田 洋介 株式会社Trustyyle代表取締役、人事図書館館長

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よしだ ようすけ / Yousuke Yoshida

1982年生まれ。立命館大学大学院政策科学研究科卒。北海道札幌市出身。大学院にて若手の離職について研究し、新卒でリクルートマネジメントソリューションズに入社。採用、人材開発、組織開発、人事制度、アセスメント等多領域にわたり500社以上を支援。2021年独立し企業支援と共に、坪谷邦生氏(著作『図解 人材マネジメント入門』)が代表を務める壺中(こちゅう)人事塾にてファシリテーターとして人事の学び支援を開始。2024年に「仲間と学びで、未来を拓く」を掲げ、人事図書館設立。

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