定義の仕方は人それぞれ…それでも84.6%の人が「続けたい」という【人事の仕事】の"深い魅力"

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「人事の仕事」と言う時、採用だけを指す場合もあれば、労務管理を指す場合もあります。またメンタル不調の懸念に対する対応を指すこともあれば、人事制度の設計・運用を人事だと表現することもあるのです。

人事は、さまざまに仕事を定義できる、非常にクリエイティブでユニークでおもしろい仕事であると同時に、扱い始めたらきりがないほど多種多様なテーマにわたる仕事であるとも言えます。

「人事の仕事に終わりはない」「どこまでも人事」とも言われます。その幅広さと深さに苦しむ人も少なくありません。

人を生かして事をなす

こんなふうに、さまざまに定義される人事ですが、私は人事とは「人を生かして事をなす」ことだと考えています。

これは『図解 人材マネジメント入門』などを出版されている坪谷邦生さんによる定義です。人事の漢字そのものを表したものですが、一言で人事の本質を捉えているのではないでしょうか。

「人を生かす」とは1人ひとりの持ち味・個性を存分に発揮しつくし、その姿が自他に受け入れられていること。

「事をなす」とは会社に関わる人たち(顧客、経営者、株主、取引先、社員、自分など)の事業の推進やビジョンの実現を叶えることです。

つまり、人を生かさず事をなす「搾取」でもなく、人を生かして事がなされない「ぬるま湯」でもなく、その両方の実現にこだわり続けて、なんとか「人を生かして事をなす」ために葛藤し続けるのが人事という仕事です。

(出所:『「人事のプロ」はこう動く 事業を伸ばす人事が考えていること』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

たとえばコンビニエンスストアの場合、商品が売れること、それを通じてお客様が喜ぶことや満たされることが「事をなす」です。

そして、お店で働く社員がイキイキと接客し、お客様の喜びや満足を巡ってあれこれと工夫をし続けていく、その中で自分の成長実感や地域やお客様への貢献実感を持って働くことが「人を生かして」と言えます。

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