富士通が突きつける"新卒一括採用"の終焉 日本企業の「人事部の消滅」が現実に?

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(写真:Fast&Slow/PIXTA)

日本独特の慣習である新卒一括採用。富士通が新卒一括採用の廃止を表明するなど、見直しの動きが進んでいます。今回は、新卒一括採用の行方と人事部門・人事担当者のあり方について考えてみます。

今回、大手企業の人事担当者63名にアンケート・ヒアリング調査をしました。まず「新卒一括採用の廃止に賛成ですか、反対ですか」と尋ねたところ、以下のように賛否が分かれました。

廃止に賛成 :24名/廃止に反対:21名/どちらでもない:18名

それぞれについて、代表的なコメントを紹介しましょう。

AIの浸透でスペシャリスト採用が加速

廃止に賛成

「いまは『とにかく人手が足りない、新人を寄こせ』という各部門の要望が強く、採用数を確保しやすい新卒一括採用は有効です。しかし、AI化で単純業務が減ったら、そういう要望はなくなるでしょう。となったら、ジョブ型で必要な人材を必要数だけ採用するほうが合理的だと思います」(IT)

「就活生が入社後どこに配属されるかわからない新卒一括採用を敬遠するようになっています。新卒一括採用を廃止すれば、学生時代に就活を見据えた“ガクチカ作り”などの準備に振り回されることなく、長い職業人生を見据えた自己投資もできるでしょう」(電機・素材)

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