ビジネス書の読み方は通用しない…『論語』に挑戦するも途中で挫折した人に教えたい"3つの誤解"

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【『論語』に論理的な構成・構造はない】
目次を先読みして読解に役立つような全体構造をつかむことはできない、篇の名前もその篇全体を貫くキーワードにはなっていない

「1ページ目から読まないと理解できない」という誤解

そろそろ論語 物事の本質がわかる14章の旅
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「1ページ目から読まないと理解できない」という誤解については、ここまでの説明だけでもう十分に納得できたのではないだろうか。

つくり手はバラバラ、構成もロジカルな意図がないのであれば、読み手側もパラパラと、気になるところから読んでいけばいいということになる。

ただ、かと言って適当に、ただ漫然と読んでいるだけでは、やはり『論語』が響いてくるということにはなってこない。

「まあ、それはそうだろう」というありきたりな道徳的メッセージや、リーダー・指導者向けの教訓が、どこまでも続いていくだけだ。

それらを大量に読んだところで、なかなか誰もが「面白い!」「なるほど!」と唸るような読書体験を得ることは難しい。「名著のはずなんだけど、正直つまらないな……」という結末が待っているだけだ。

【『論語』は1ページ目から順番に読む書物ではない】
構成にロジカルな意味やつながりがあるわけではない以上、好きなところからランダムに読み始めるような付き合い方でも構わない
浅田 すぐる 文筆家、学習・成長・キャリア支援家

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あさだ すぐる / Suguru Asada

1982年名古屋市出身。旭丘高校、立命館大学卒。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学留学。20代はトヨタ自動車の海外営業部門にて米国勤務、グロービス社長室にてWebPR等に従事。30歳を機に独立し、社会人のスキル・キャリア学習を支援。古巣のトヨタ、グロービスをはじめ、電通、資生堂、パナソニック等、登壇実績多数。海外でも中国・カンボジアで登壇。累計受講者数1.5万人超。

2015年『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』で出版デビュー。ビジネス書ランキング月間1位、年間4位を獲得。その後も『頭のいい人の、学びを「20字」にまとめる技術』等ベストセラー多数。全13冊、著者累計61万部超、海外5カ国翻訳。40歳を機に海外教育移住し、現在はマレーシア在住。音声メディアVoicyにて教育や子育て・キャリア上の学び・気づきを放送中。公式メールマガジンは読者数2万人超。10年以上にわたり1500号以上配信を継続している。2025年からnoteブログも新たに開設。

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