《イチからわかる》米国が"世界最強"の理由は「国土」にあり! 商社の「インテリジェンス部門」で30年活躍した情報分析のプロが解説
世界経済や国際情勢は、会社の利益、担当業務の成否、そして個人の生活にも直結する、喫緊のリスクである。
世界を見通す際、まず重要なのは各国の国力であり、その基盤の一つが「国土」だ。
2025年10月に刊行された、世界の“これから”が対話形式でわかる最強の入門書『海外経験ゼロの私に、世界と経済をイチから教えてください!』より、一部を改変・抜粋してお届けする。
「国の成長性」を測るカギは「国土」にあり
先生 国を見る切り口もいろいろありますが、「中長期的な発展力」という視点から、まず、その国の「国土」を考えてみましょう。どのくらいの広さがあるのか、どんな地形なのか、といったものです。
陽菜 国の地形? それが国の発展と関係があるんですか?
先生 そう思いますよね。でも、結構、関係があるんです。
その国の発展に有利な地理的条件は、広い国土、農業に適した平地、大きな川、温暖な気候、海、外敵を防ぐ自然の障壁、地下資源といったところです。
こうした条件が整った国は、農業が発展し、人口が増えます。さらに、工業化が進み、貿易も活発になって、経済発展が期待できます。
世界地図を見ながら、国の発展に有利な地理的条件を今の世界の国々に当てはめてみましょう。
陽菜 地理的条件のなかで、まず、何を見ればよいのでしょうか?
先生 やはり国土の広さです。国が広いと多くの人口を養うことができるので、労働力を確保しやすく、経済の規模も大きくなります。地下資源だけでなく、森林や水資源など、多様な自然資源に恵まれる可能性も高くなります。



















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