《イチからわかる》米国が"世界最強"の理由は「国土」にあり! 商社の「インテリジェンス部門」で30年活躍した情報分析のプロが解説

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陽菜 えーと、ロシアや中国と比べると、米国はさらによさそうですね。

「ほぼ完璧」な米国の地理

先生 そのとおりです。広い国土、温暖な気候、農業に適した広い平野、ミシシッピ川のような大きな川、太平洋・大西洋の両大洋に面するなど、米国の地理的条件は、世界の他の国に比べて、圧倒的に有利です

陽菜 隣国も少ないですね。

先生直接的に国境を接している国は、北のカナダと南のメキシコしかありません。トランプさんが大統領を務めるなかで、貿易や移民などをめぐって両国との関係が悪化しましたが、どちらもいきなり攻撃してくるような国ではありません。

東西も、太平洋と大西洋という大洋が自然の大きな障壁になっています。それに、沿岸からかなり離れたところまで米海軍がしっかり睨みをきかせているので、米国本土が外国から直接攻撃されたことはほとんどありません。

こうして見ると、国土の広い大国のなかでも、米国の地理的条件が非常に恵まれていると思いませんか。

陽菜 たしかに、ほぼ完璧です。

先生 米国といえば、経済や軍隊の強さに目がいきますが、そうした強さの基盤が、他国に比べて圧倒的に有利な地理的条件にあるんです。

このように、各国の国の力=国力を見る際には、その国の地理的条件にも着目してみてください。

武居 秀典 国際情勢アナリスト

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たけい・ひでのり / Takei Hidenori

一橋大学卒業。三菱商事で主に調査・分析業務に従事。調査部長や北京現地法人社長を歴任。
ロンドン、ニューヨーク、北京などに計14年間駐在。
2023年同社退職後、企業向けアドバイザーや研修講師などを務める。

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