脳科学者直伝! ストレスを軽減してくれる脳内物質【ドーパミン】がドバドバ出てくる"簡単なワザ"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私は以前の職場で、午後に眠くなったとき、そのまま根性で仕事を続ける習慣があったのですが、ダラダラと仕事をしてしまうため、結局効率が上がりませんでした。

しかしそんなとき、「今年はどこに旅行に行こうか」とネットで数分検索したり、コーヒーを飲んだり、人と話したりすると、先ほどまでの眠気がスッキリなくなって、良い気持ちで仕事に臨むことができ、意外と早く作業が終わりました。

DOSが出たおかげで、マイナスなストレスが消え、仕事の生産性が上がったのです。

好きなアイドルがいる人や推し活をしている人は、推しの人やキャラクターの写真や映像を見ることでもドーパミンが出ます。また、よくインスタのリールを見ているうちに、時間が過ぎてしまうことがありますが、これはドーパミンが出ることで次も見たいという意欲が溢れているからです。

「場所細胞」を活性化し、ストレスから距離を取る

場所を変えることも、脳にとって大きなプラス効果があります。

仕事に行き詰まったとき、カフェに行ったりホテルのラウンジに行ったりすると気分が変わり、いいアイデアが浮かぶことがあります。

体を動かすことでドーパミンやセロトニンが分泌され、さらに太陽の光を浴びたり作業を途中でやめたりすることによって打ち消し効果が起き、扁桃体の炎が鎮火されるからです。

また、旅行に行くと、仕事で悩んでいたことがちっぽけに感じることがあります。

場所を変えると脳の中の「場所細胞」が活性化し、ストレスの原因から物理的・心理的に距離を取ることができ、客観的に物事を見られるようになるからです。この効果を専門用語で「オーバービューエフェクト」といいます。

特に自然の中で過ごすと、1時間あたり21.3%もコルチゾール(ストレスホルモン)が低下することがわかっています。もっとも効果的なのは、自然の中で20〜30分過ごすことです。

午前中に嫌なことがあっても、昼休みに公園などで過ごすと、ストレスが打ち消される効果があります。30分ごとに2〜3分、場所を変えて軽い活動をするだけで、身体や精神の状態が大幅に改善しやすくなるのです。

次ページ4日間旅行をしたときの「ストレス解消効果」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事