郡山市が小中学校内の「ホットスポット」除染に連休明けから着手。運動会開催前には終わらず
その一方で、除去した土砂や雑草については、「仮置き場が見つからないため、子どもが近づかない校庭の隅に仮置きしたうえで遮水シートで覆う方法を採らざるをえない」とも説明した。
郡山市は校庭の表土除去や校舎の除染などを済ませたことにより放射線量が大幅に下がったとして、4月から体育や部活動など小中学生の屋外活動を1日につき3時間以内に制限するルールを解除した。ただ、依然として放射線量が高い学校が少なからず存在している中での一律の解除について、不安を抱く保護者や教職員が少なくないのが実情。5月中旬にかけて、多くの小中学校で運動会の開催が予定されている。
もっとも、今回の「緊急対策」(教育委員会)は運動会の開催までには終わりそうにない。すでに除染実施以前の4月に運動会を済ませた学校もある。「(除染と屋外活動の自由化は)順序が逆ではないか」(滝田はるな市議)との指摘も持ち上がっている。
■汚染土壌はジャングルジムのそばに置かれたまま(郡山市立柴宮小学校)
■大量の土砂が積まれている(郡山市立柴宮小学校)
■今も高い放射線量が計測されている郡山市立薫小学校
(岡田 広行=東洋経済オンライン)
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