「助けて」生活困窮者の最後の砦、大阪・西成から始まった居住支援。どんな人の住まい探しも断らず経営面での成果も。不動産会社の挑戦

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大阪府大阪市西成区あいりん地区で活動するNPO法人・生活支援機構ALLは不動産会社を設立しました。さまざまな事情を抱える人の住まいの確保やその後の生活を支援しています(画像提供/生活支援機構ALL)
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大阪府大阪市西成区あいりん地区には、さまざまな事情から住まいに困っている人たちが集まります。坂本慎治(さかもと・しんじ)さんは、あいりん地区で2013年にNPO法人・生活支援機構ALLを立ち上げたあと、不動産会社を設立。

現在は2法人を経営する大阪の居住支援におけるトップランナー的存在です。10年以上、住まいを提供し生活の支援を続ける、その活動や思いについて話を聞きました。

コロナ後の大阪市西成区の居住支援現場

大阪市西成区北部には、日雇い労働者のための簡易宿泊所が多くあり、仕事や生活に困っている人たちが集まります。生活支援機構ALLは、その西成区あいりん地区で10年以上もの間、住まいの確保が難しい人たちの支援に奔走してきました。

当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

同NPO法人の代表理事で、現在は不動産会社ロキも経営する坂本さんによると、コロナ禍には食べることもままならず「明日の暮らしをどうすれば良いのか」といった相談が、大阪市のみならず全国から後を絶たなかったそう。

そしてコロナ後は、「仕事を失って『このままいけば、そろそろ家賃が払えなくなる』といった、貧困になる前段階の相談が多い」と言います。

「現在は、さらに進んで『死にたい』『何のために生きているかわからない』という声も増えています。『明るい未来が見えない』と言うんですね。

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