太っていないのに「血糖値が高め」と指摘された人が知らずにやっている"盲点"――隠れ糖尿病「3つの要因」と対策法《専門医を取材》

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●体質的にインスリンの分泌が少ないタイプ

糖質過多の食生活ではなくても、血糖値が上がりやすい。筋肉量が不足している場合と同様に、筋力トレーニングによって血糖値をコントロールしやすくなる。

それでも血糖値が下がらない場合は…

こうした対策をしても食後血糖値が下がらなければ、一度糖尿病専門のクリニックなどを受診したい。医療機関ではより詳しい検査「75gブドウ糖負荷試験」によって、糖尿病かどうかをチェックしてもらえる。

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「かつては糖尿病というとインスリンの不足が主な原因と考えられていましたが、近年は糖質過多の食生活によってインスリンが過剰に分泌され続け、それによってインスリンの効きが悪くなっているケースが多いと指摘されています」(矢野医師)

糖尿病は進行すると合併症を発症するほか、脳梗塞や心筋梗塞、認知症などさまざまな病気のリスクとなる。糖尿病を発症していなくても、日常的に血糖値をコントロールすることを意識したい。

(取材・文/中寺暁子)

やのメディカルクリニック勝どき
院長 矢野宏行医師
2006年、日本医科大学卒。日本医科大学内科学教室、国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター研究員、ザ東京タワーズクリニック副院長を経て、2023年に「やのメディカルクリニック勝どき」を開院。日本内科学会内科認定医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本老年医学会老年科専門医。著書に『ミスター血糖値が教える7日間でひとりでに血糖値が下がるすごい方法』(アスコム)、『自分でできる!薬に頼らない糖尿病の大正解』(ライフサイエンス出版)などがある。
東洋経済オンライン医療取材チーム
とうようけいざいおんらいんいりょうちーむ / TKO Iryou-Team

医療に詳しい記者やライターで構成。「病気」や「症状」に特化した記事を提供していきます(写真:Natali_Mis/PIXTA)。

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