「ハラスメントが起きやすい職場」かどうかがわかる6つのNGサイン――"パワハラ相談"を受けてきた社労士が解説

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次の図は、縦軸に「ハラスメントの客観的相当性」、横軸に「主観的なストレス度」をスケールとして、職場で起こるハラスメントを四象限に分類したものです。

図
(『職場問題ハラスメントのトリセツ』より)

理想的な職場とは?

理想は右下の象限で、「健全な職場」です。

主観的にもストレス度が低い状態であり、客観的に見てもハラスメントが起こっていないので、労働者は安心安全な状態で働くことができます。労働者自身もハラスメントに対する意識を十分に持っており、上司・部下だけでなく同僚とも安心して不安を相談することができます。

人間関係の軋轢からトラブルが起こっても、深刻なハラスメントに発展する前に当事者間で誤解を解いたり、謝罪をすることで解決できます。そのため、社内の空気もよく、前向きな気持ちで仕事に向かうことができる環境になっています。

最も危険な状況は、左上の象限「危険な職場」です。

労働者はストレスの強い状況に置かれており、客観的に見てもハラスメントの度合いが高い環境にあります。この時点では労働者も精神的にハラスメントに抵抗する気力がないことも多く、相談をすることすら思いつけないような状況に追い込まれています。

命の危険も伴うため、「危険な職場」にいる労働者はとにかくその環境から抜け出さなければなりません。

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