「テーマパーク作り」という共通点はあるが…。大絶賛「エスコンフィールド北海道」と賛否ある「ジャングリア沖縄」の大きな違い

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一方でNPBのコミッショナーはMLB同様「NPBにおける最高責任者であり、かつ最高の権限を有する」となってはいるが、これまでこうした「豪腕」を振るったことはない。実質的には両リーグ、12球団の「調整役」になっている。

現在の榊原定征コミッショナーは、東レ、関西電力、経団連などのトップを歴任した経済界の重鎮ではあるが82歳。エクスパンションの旗振り役なるのは難しいだろう。

王貞治はエクスパンションの必要性を訴えてきた

今年8月、MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは、新球団を2つ増やすとともに地区割を改める「球界再編」構想を発表した。ビジネスの世界では「立ち止まること」は「後退」を意味する。MLBは今後も、エクスパンションをはじめとする施策を次々と打ち出すだろう。

長嶋茂雄なきいま、野球界最高のレジェンドである王貞治ソフトバンク会長は、数年前から「エクスパンション」の必要性を訴えてきた。今年6月には一般財団法人「球心会」を設立し「プロ野球を20チームくらいに」と訴えたが、NPB側の反応は鈍いようだ。

繰り返しになるが、お客が球場に詰めかけている今こそ、エクスパンションの最後のチャンスだ。NPBはガバナンス体制を見直すなど、機構改革を進め、未来へ向けて今こそ「投資」が求められる。

広尾 晃 ライター

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ひろお こう / Kou Hiroo

1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライターやプランナー、ライターとして活動。日米の野球記録を取り上げるブログ「野球の記録で話したい」を執筆している。著書に『野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!』『巨人軍の巨人 馬場正平』(ともにイースト・プレス)、『もし、あの野球選手がこうなっていたら~データで読み解くプロ野球「たられば」ワールド~』(オークラ出版)など。

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