「道頓堀に飛び込む奴は、ほんまの阪神ファンと違うで」という声も…。2年ぶりの阪神タイガース優勝、ファンに起きていた"異変"

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8月は高校野球に甲子園を明け渡し、京セラドームで主催試合をしたがこれもかなり前に売り切れていた。阪神は文字通り日本一の人気球団だといえる。

クライマックスシリーズが苦手な阪神

ただ今のプロ野球はペナントレースで優勝したからと言って「日本一決定戦」である日本シリーズに出場できるわけではない。CS(クライマックスシリーズ)に勝ち抜かなければならない。

阪神はCSが苦手なのだ。これまで11シーズンCSに進出したが、2位3位が戦うCS1(ファーストステージ)は8勝17敗、その勝者と優勝チームが戦うCS2(セカンドステージ)は9勝9敗。

優勝した23年は4勝0敗(1勝はアドバンテージ)で日本シリーズに進出し日本一になったが、2位だった昨年はCS1で2連敗して3位のDeNAに敗退した。

日曜日、優勝インタビューで藤川球児監督は「この143試合はペナントレースという競技でして、ペナントを取る1チームだけがチャンピオンですから、我々がリーグチャンピオンです。このあとのファイナルステージ、クライマックスシリーズは、私たちにとっては別のステージです」と言ったが、苦手なCSに対する偽らざる感想だろう。

優勝チームはCS1を勝ち上がってくるチームが決まるまで2週間ほどブランクが開く。この期間にチームを「エンジンがかかった状態」にキープするのは非常に難しいのだ。

優勝でひと騒ぎした阪神ファンは、藤川監督とともに、長い長いポストシーズンを戦うことになるのだ。

広尾 晃 ライター

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ひろお こう / Kou Hiroo

1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライターやプランナー、ライターとして活動。日米の野球記録を取り上げるブログ「野球の記録で話したい」を執筆している。著書に『野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!』『巨人軍の巨人 馬場正平』(ともにイースト・プレス)、『もし、あの野球選手がこうなっていたら~データで読み解くプロ野球「たられば」ワールド~』(オークラ出版)など。

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