まさに「挫折と栄光」の人間ドラマ…昭和のプロ野球《偉大な4つの記録》達成の裏側をプレイバック

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「昭和のプロ野球」の偉大な記録達成の裏側を振り返ります(写真:HiroSund/PIXTA)
近年、大谷翔平選手をはじめとしたメジャーリーガーの話題で持ちきりの野球界ですが、その礎を築いてきたのは、まぎれもなく「昭和」のプロ野球だと言えるのではないでしょうか。
福本豊、鈴木啓示、R・バース、衣笠祥雄……。昭和世代のプロ野球ファンなら誰もが胸を熱くした、あの偉大な「記録達成」の裏側を振り返ります。
※本稿は、別冊宝島編集部の『永久保存版 嗚呼、青春の昭和プロ野球 心震えた名場面とその舞台裏』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

ドラフト7位での"ついで"の指名

【昭和58年:福本豊「通算939盗塁」の世界新記録】

福本豊は昭和43年のドラフトで阪急ブレーブスに入団した。この年のドラフトでは後に名球会入りした選手が7人、野球殿堂入りした選手が6人とまさに空前の豪華さだった。

福本は社会人の松下電器でプレーしていたが、強打で知られたチームメイトの加藤秀司を見に来た阪急のスカウトが、「足が速くてちょっと面白そうだから」と7位で"ついでに"指名したのだった。

その福本が、並み居るドラフト同期生を押しのけて、同期入団での通算最多安打を記録することになる。

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