さて、この出願に関して、こんな言説があるのをご存じでしょうか。
「親が出願手続きを全部やっている家庭の子供は落ちる」
自分が学校の先生や塾・予備校の先生に話を聞くと、割とよく聞くのがこの言葉です。もちろん、金銭の支払いも含めて親の確認は必ず必要でしょう。しかし、出願それ自体を親がやっている生徒はかなり危険だ、というのです。
出願は「受験をはじめます」と宣言する行為
いったいなぜなのか。受験生なら大学受験に集中したいから手続きは親にやってもらいたい、なんてこともあると思います。それなのになぜ、親がやってはいけないのか。
それは、大学受験が自分ごとにならないからだと言われています。出願というのは、「この試験を受けさせてください」「この大学を受験させてください」ということを自分からお願いすることです。それを人任せにしてしまうと、受験に対してスイッチが入らないのです。
出願というのは、単なる事務手続きではなく、受験生が「自分の受験をはじめます」と宣言する行為でもあります。ここで自分の名前や顔写真を入力し、検定料を支払い、受験科目を選択する――その一つ一つの行動が「いよいよ本番が始まる」という自覚を芽生えさせてくれるのです。だからこそ、出願を親に任せきりにしてしまうと、その重要な「気持ちのスイッチ」が入らないままになってしまうのです。
漫画「ドラゴン桜」でも、受験票が手元に届いた瞬間にスイッチが入るというシーンがあります。
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