「自他境界があいまいな人」はなぜ疲れやすいのか?"ムダな疲れ"と病気を予防するマイペースのすすめ

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人から決められた締め切りに間に合わせるのでなく、自分で決めた期間内にやりきったときの満足感は格別です。

手を付ける前までは嫌だな、プレッシャーだなと感じていたことだったらなおさらです。

報告書や資料などは、でき上がった段階で提出したり報告したりしてしまいましょう。相手に「もう完成したの?」「さすが仕事が早いね」と感謝してもらえれば、さらに嬉しくなります。

ほかにもマイペースには「平常心」の意味もありますね。大勢の人の前でプレゼンするとか、結婚式でスピーチするといった予定が控えていると、誰でも強いストレスを感じるものです。

そういうときは、できるだけしっかりと予習や準備をしてのぞみましょう。当日話す内容がそらんじられるくらいになれば、本番にあたってもマイペースで、平静でいられるはずです。

準備は成功の父であり、良質なストレス対策です。

マイペースの人は病気になりにくい

マイペースに関しては、アメリカの循環器内科医であるマイヤー・フリードマン、その後、テモショクらが病気と性格の関係を調べた研究があります。

それらによると、人間にはタイプA、タイプBの2つの心理タイプがあるといいます。

図表
(出所)『疲労学』

タイプAは、競争的だったり野心的だったり、いわば精力的な人たちです。出世欲が強く、いわゆるガツガツ仕事をします。

自分への評価や承認・地位にこだわり、いつも締め切りに追われている感じで、せっかちです。

こういう人たちは、高血圧や心臓疾患にかかりやすいといいます。

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