性格によって異なる「心臓病になりやすいタイプ」 「全力で楽しむ」ことが心臓病の予防になる
「心臓病になりやすそうな人」といって、みなさんはどんな人物像を思い描くでしょうか。いつも何かに怒って血圧が高そうな人? それとも肥満気味で日常的に運動をしない人でしょうか。
「その人の性格も関係していますが、同調圧力の強い日本社会の傾向にも心臓病リスクを高める要因があるようです」と言うのは、東北大学名誉教授で医師の上月正博氏。上月氏の著書『弱った心臓を元気にする方法』より、心臓病になりやすい人のタイプと私たちが気をつける点について一部抜粋・再構成してお届けします。
性格によって傾向が異なる「心臓病になりやすいタイプ」の人とは?
病気そのものを根本から解決させるために、そんな人がどんな病気になりやすいかについては、昔から研究が続けられてきました。心臓病患者においては、性格や行動パターンで次の4つのタイプに分けられています。
タイプA......真面目で向上心や責任感が強く、自分を駆り立てる性格
タイプB......穏やかで落ち着いた性格
タイプC......几帳面で真面目な性格
タイプD......対人関係において不安を覚えやすい寡黙な性格
タイプB......穏やかで落ち着いた性格
タイプC......几帳面で真面目な性格
タイプD......対人関係において不安を覚えやすい寡黙な性格
では、このなかでどのタイプが心臓病になりやすいのでしょうか。今までは、真面目で責任感が強くて自分に厳しい「タイプAの」人が、虚血性心疾患の発症率が高いとされてきました。タイプAの人の怒りや攻撃性、敵意といったものが、最も心臓病の発症に関連するといわれてきたのです。しかし、日本人についての近年の研究結果では、タイプAよりも、ネガティブ感情が強くてコミュニケーションが苦手な「タイプD」の人が、心臓病になりやすいタイプだと考えられるようになってきました。
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