性格によって異なる「心臓病になりやすいタイプ」 「全力で楽しむ」ことが心臓病の予防になる

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【タイプ分け診断】

あなたはいくつ該当しますか?

▢ささいなことで過度に騒ぎ立ててしまう
▢対人関係で引っ込み思案になりやすい
▢不幸せだと感じることが多い
▢物事を悲観的に見てしまう
▢イライラしやすい
▢よく機嫌が悪くなる
▢感情表現が苦手だ
▢落ち込みやすい
▢なにかと心配事が絶えない
▢なるべく他人とは距離を置きたい
▢会話でその場にふさわしい話題が思いつかない
出典:The Japanese Journal of Health Psychology 2015, Vol. 27, Special issue, 177–184

3つ以上チェックがついた人は「タイプ」Dです。個人差 はありますが、心臓病のリスクが高いと認識しておくといいでしょう。さらに、同調圧力が強い日本社会で「抑圧型対処行動」をとらなくてはならないことも、心臓病に関連するとの見方があるのです。

また、「配偶者がなく、信頼できる友人もいない心臓病患者は、そうでない患者と比較して5年間の死亡率が約3倍」といった報告もあります。このような研究結果は、心臓病のリスクが個人の性格や生活習慣などの問題だけでなく、社会的な要因にも左右されるということを示しています。

ちなみに「タイプB」は穏やかで落ち着いた人、「タイプC」は几帳面で真面目な人です。個人差はありますが、タイプBの人の性格は、ストレスを感じにくいといわれています。

ストレスへの対処で心臓病リスクを減らす

個人の性格が心臓病にかかるリスクに影響するというのは、「ストレスを感じやすいかどうか」ということに大きく関わっています。

ストレスが心臓病の発症に密接に関係しているというのは、2011年に起きた東日本大震災直後に、心不全や虚血性心疾患の患者数が増加したという事実も裏付けています。なぜストレスが心臓病を発症させる原因となりうるのかというと、身体的あるいは精神的ストレスが交感神経を過剰に活性化させ、心拍数の増加、血管の収縮などにつながるからではないかと考えられています。仕事や家庭、対人関係などの心理的なストレスも心臓病につながるリスクとなりうると、多くの研究成果が告げています。

また、ストレスによって血液中のコレステロールや血小板数が増えると、動脈硬化や不整脈を起こしやすくなるので、さまざまな理由からストレスは心臓病の発症あるいは再発症の引き金になるものといっても過言ではありません。

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