性格によって異なる「心臓病になりやすいタイプ」 「全力で楽しむ」ことが心臓病の予防になる
日本人においては、タイプDの人が心臓病になりやすいと見られていると述べました。「物事に対してほとんど興味がない」「将来が不安で絶望的な気持ちになる」「目標とするものがなく生きる気力がない」といったネガティブな感情を抱きやすい人はストレスを溜め込みやすく、心臓病にかかるリスクも、かかってからの生存率おける予後との関連を調べてみても、その死亡率が高いとされています。
全力で楽しむことが心臓病の予防になる
性格や感情に端を発するストレスは、他人に指摘されてすぐに治るものではありませんが、だからといって放置していいものでもありません。ストレスによって生活リズムが乱れると、喫煙や飲酒量の増加、過食、睡眠過不足などを引き起こしますが、これらはすべて心臓病につながる危険な要素です。悪い生活リズムは新たなストレスを生み、そのストレスがまたリスクを高める――この負のスパイラルは本当にやっかいです。
解決の糸口は、いたってシンプルです。まずは何でもいいので楽しめることを見つけてください。そして、それを全力で楽しんでください。ストレスは「溜まる」と表現されるように、コップに少しずつ水が注がれていく様に喩えられます。コップに空きがあるうちはいいですが、満タンになった途端に水が溢れ出して大事になってしまいます。ストレスも同じで、ちょっとずつでも解消していかないと、取り返しがつかなくなってしまうのです。
社会的な孤立も、危険性をはらんでいます。たとえば高齢者の場合、仕事を退職してひとりの時間が増えたり、配偶者や友人と死別したりして、社会的なコミュニケーションが激減することがあります。何か新しいことを始めたり、地域の趣味サークルに参加したり、若い人と積極的に関わるようにすることで、心臓病の予防になることを覚えておきましょう。
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