産業医が教える「本音で話すのが苦手」が治るヒント。自分らしく生きて「生きづらさ」から脱却するための2つの方法

ありのままの自分を見せる
自分らしく他者と適切に関わっていくには、ありのままの自分を他者に見せていく必要があります。「私はこんなふうに感じているよ」「私はこう考えるから、このように行動しているよ」と伝えていくことで、他者の中に「あなた」という人間の輪郭がはっきりと浮かび上がってきて、他者はあなたの存在を感じることができます。
ありのままの自分を見せたことで、他者がどう感じるのか、他者がどう反応するのかは、他者のことなのでコントロールできません。あなたに共感や好意を抱くかもしれないし、その逆もあるかもしれません。
それでも、ありのままの自分を見せない限り、自分らしく他者と関わり、社会の中で生きていくことはできないのです。
そのために必要なのが、本音で話すことです。自分がどう感じ、何を考えているのかを相手に伝えていきます。
その時、自分の気持ちや考えを相手に押し付けるのではなく、相手を意識しながら、お互いの間にあるテーブルに乗せるイメージで話すとよいでしょう。それに対して相手はどう感じ、何を考えるのか、相手の本音もテーブルに乗せてもらいます。
相手の気持ちや考えを聞いて、自分の気持ちや考えに変化が起きることもあります。たとえ両者の考えが相容れないものであっても、本音を伝え合ったことで「じゃあ、どうする?」と歩み寄れることもあります。
本音で対話するとはどういうことか、ひとつ例を挙げてみましょう。
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