銀行の頭脳は管理本部、縁の下の力持ちは事業本部――専門家が明かす「各部門の裏側」
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銀行の「本部」と「支店」の関係や、各部門の役割について解説します(写真:niphon/PIXTA)
「銀行はオワコン」「フィンテックで銀行がなくなる」――。
そんな声も聞かれるなか、本当に銀行ビジネスに未来はないのでしょうか。実は、銀行を取り巻く環境は大きく変化し、三菱UFJ、三井住友、みずほの3大メガバンクは、2024年3月期、2025年3月期と過去最高益を記録し、姿を消していた就職ランキングにも再登場しています。
本稿では、菊地敏明氏著『銀行ビジネス』より、ビジネスパーソンなら最低限知っておきたい銀行にまつわる豆知識をご紹介します。
細分化された銀行の「営業部」
銀行の「本部」と「支店」の関係についても簡単に触れておきましょう。
銀行の営業活動の拠点となり、銀行の収益の多くを生み出しているのが支店です。それだけに、前述の通りすべての本部組織は、営業店のサポートを行う役割を担っています。
さらに営業方針や目標なども本部が決定し、各支店に伝達します。本部が決めたことを実行するのが支店ともいえ、その連携こそが銀行の収益を左右するのです。
例えば、投資信託や保険などの新商品が導入された際には、その特徴やセールストークなどの研修を本部の行員が行うこともありますし、キャンペーンを実施したり、時には支店の行員の営業活動に同行したりするなど、さまざまな形で支店の支援を行っているのです。
それらを担うのは主に営業本部の各部署ですから、支店との関わりが最も密接なのは、やはり「営業本部」だといえるでしょう。
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