「子どもから大人に」上手に気持ちを伝える方法とは? 暴言や反抗的な態度を示すのは逆効果!

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たとえば、みんなの前で

「今回の100点満点は、◯◯さんでした。みんな拍手〜!」

ということをよいことだと思っている先生も、なかにはいるかもしれません。

こういうときに、「うれしい!」と思う人もいるし、

「みんなの前でほめられることもうれしくないし、かえって、みんなの目が気になる…」

と、自分が特別扱いされたことを気にする人もいるのです。

そういったときは、職員室などで先生に

「あんなふうに、大勢の前でわたしだけほめられるのは、みんなの目も気になるから、しないでほしいです」

と、気持ちを伝える方法もあります。

決めつけられても暴言を吐いたり反発したりしない

<ほかの人が悪いのに自分のせいにされたとき>
先生から、
「これをこわしたのは、〇〇さんでしょう? ダメだよ、こんなことしちゃ!」
と言われたケース
〇「わたしではないです。先生、そうやって決めつけないで確認してください」
×「ぼくのせいにするな! たしかめることもしないで人のせいにするなんて最低!」
「やってないよ」と言うだけ
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先生から、自分がやったと決めつけるようなことを言われたら、そういうときこそ落ち着いて、

「違います。わたしがしたことではありません」

と、まず主張してわかってもらうことから伝えましょう。

そこで頭にきて、怒りをぶつけてしまうと、本当は自分がしたことではないということを、わかってもらいにくくなってしまいます。

ほかにも、家では、妹がしたことをお兄ちゃんのせいにされてしまうことなどもありますよね。

「どうせ、◯◯がやったんでしょ!」

とお兄ちゃんのせいにされたら、

「そうやって、確認しないで決めつけるのは、やめてよ」

「そんなふうに言わないでよ」

と、親に対しても言っていいと思うのです。

「お兄ちゃんがやったんでしょ!」

と自分のせいのように言われたときに、

「そんなわけないじゃないか!」

とドアをバンッと閉めて出ていったりすると、「自分ではない」ということをわかってもらいにくくなってしまいます。

だから、カッとなって暴言を吐くことや、反発するような行動はしないように気をつけましょう。

戸田 久実 アドット・コミュニケーション代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事

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とだ くみ / Kumi Toda

立教大学文学部卒業後、服部セイコー(現 セイコーグループ)にて営業職、音楽業界の企業にて社長秘書を経験しながらコミュニケーション研修に携わる。2008年、アドット・コミュニケーションを設立。2015年、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の理事に就任した後、2024年より代表理事を務め、協会運営とアンガーマネジメントの普及に尽力している。大手民間企業や官公庁を中心に、研修講師として活躍するほか、書籍も含め、親や子ども向けのアンガーマネジメントコンテンツも提供している。講師歴30年以上、登壇数は4500回を超え、指導人数は25万人に及ぶ。おもな著書に、『アンガーマネジメント』『アサーティブ・コミュニケーション』『アクティブ・リスニング』(日経文庫)、『小学校教師のための言いかえ図鑑: アンガーマネジメントの手法をいかし、上手に叱る・伝えるテクニック』(誠文堂新光社)、『イラスト&図解 コミュニケーション大百科』 『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』『アドラー流たった1分で伝わる言い方』『すごいフィードバック』(かんき出版)など多数。中国、韓国、タイ、台湾でも翻訳出版され、累計25万部を超える。

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