3人の息子が「スタンフォード」アグネス流教育 教育を学校に任せるな、"出る杭"になる勇気を
子どもの教育に責任を持つ
「教育の全責任は親にある」と私は確信しています。
学校や先生は大事なパートナーですが、子どもの教育は、基本的に親がすべて責任を持つべきです。
小・中学校では読み書き計算を教えてくれて、高校、大学では社会で必要とする専門知識を教えてくれます。でも、先生の生き方や物の考え方が、いつもすべて正しいとは限りません。なかには、子どもに学んでほしくないこともあります。
たとえば、次男の小学校の参観日に行ったときのことです。ある先生が「人間はみんな卑怯もの」というテーマを掲げ、「日頃、家で家族や自分が卑怯ものだと思ったことを発表しなさい」と言ったのです。
私はびっくりしましたが、成り行きを見守ることにしました。順番が回ってくると、次男は「人間は卑怯ものではないと思う。もし卑怯な人がいたら、よく話して、直してあげたい」と発表しました。
それを聞いた先生は「よくテーマがわかっていないようですが、頑張って発表したので、拍手しましょう」と、まるで次男が間違ったことを発表したかのように話しました。 他の子どもたちは、必死で人のアラを探し出すかのようにして発表していました。
後日、私はその先生に会いに行きました。
「人間がみんな卑怯ものだとは思わないのですが……」と考えを話しました。すると先生は「いえ、自分が卑怯ものだとわかった子のほうが、他人を許すことができると思います。だから、子どもには自分も卑怯ものだと覚えさせたほうがいいのです」と、あくまでも自分の考えが正しいと譲りません。
私は帰宅してから次男に「そんなことはないからね。君もママも卑怯ものじゃないよ」と改めて話しました。「そうだよね」と次男はホッとした表情でした。
このように先生によっては、偏った考え方を持っている人がいるのです。インターナショナルスクールの中には、アジア人に差別意識を持った先生もいました。ルールだけがすべてで、権力で生徒を服従させようとするような先生もいました。
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