3人の息子が「スタンフォード」アグネス流教育 教育を学校に任せるな、"出る杭"になる勇気を
そういう偏った考えから子どもを守るのは、親の役目です。
どうしても子どもと気の合わない先生が担任になる年もありました。
そういうときは「できるだけ先生のいいところを見るようにして、勉強に集中しよう。どうしても先生が好きになれなくても、 1年だけだから」と子どもを慰めました。
そして先生の好き嫌いで子どもの成績が下がらないように、よけいに注意深く学校生活をサポートしていきました。
人間形成の大事な年代に、子どもたちは多くの時間を学校で過ごします。
狭い世界で他の子と比べられ、学業の成績やスポーツの成果で価値を測られます。それは過酷な環境です。
学校生活にうまくなじんで、楽しめる子もいれば、学校に潰されてしまう子もいます。親はそうしたリスクがあることをよく理解した上で、子どもがどんな環境に置かれようとも、自分を信じて可能性を伸ばせるようにする責任があります。
子どもの教育に責任を持つのは、決して学校や先生ではありません。
「子どもの教育の全責任は、親が持つ」。まず、その覚悟をしなければなりません。
「みんなと同じ」は時代遅れ
また、日本の社会や学校には、「平均的でいるのが一番無難」「みんなと同じであることが大事」という風潮があるように思います。
目立ちすぎると何かと睨まれたり、自慢げに見えたりするので、「おとなしくて目立たないのが一番」と、子どもたちも無意識に自己防衛しているのかもしれません。
しかし、「何事も日常を乱さず、総合力で勝負」という従来の考え方は時代遅れです。これからの時代は、人と違った考えが求められるようになります。毎日新しいものが求められる世の中なので、自由な発想で、人と違った新しい流行を生み出せる人が必要とされているのです。
そういう人になるためには、人の目を気にせずに、自分の心を自由にすることが大事です。これは自分に自信がないとできません。学校で人と違ったことをして、いじめられても、笑われても、自分の「個性」を大事にできる子が、むしろ今、世の中が求めている人材です。
多くの大学も、このような人材を求めています。
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