3人の息子が「スタンフォード」アグネス流教育 教育を学校に任せるな、"出る杭"になる勇気を

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「無理にみんなと同じになることはない」と、私はいつも息子たちに言ってきました。そして、「変わっているね」と言われる子がいると、「あの子いいね。とってもスペシャルだね」と積極的に褒めるようにしてきました。

このようにして、子どもが「個性」を出しやすい雰囲気を作っていくのです。

私は子どもに、簡単に人に合わせるような人間になってほしくないし、人に好かれるために自分の意見を曲げて妥協するような人間にもなってほしくなかったのです。だから、「長いものに巻かれる人間になるより、たとえ打たれることがあったとしても出る杭になったほうがましだ」と教えてきました。

アメリカ留学時に役立った「個性」

これは彼らがアメリカに留学するようになってから、大変に役に立ちました。

アメリカは個の意見を大事にする国です。人の意見に合意するときも、反対するときも、自分の見解を話せない人は信頼されません。みんなに合わせるだけでは、「何も考えていない、無能な人」と見られがちです。

おかげさまで、息子たちは自分の自由な考えを、照れずに人に言える人間に育ったと思います。それが一番できるのは長男。彼は常に独創的な発想を持っていて、進んで意見を言います。

次男は、話がくだらないと思ったときは無口ですが、関心のある話題になると、相手を納得させるまで話す話術を持っています。三男は、笑顔でわかりやすく説明できるのが最大の武器。プレゼンテーションの上手さは小学校時代から評判でした。

三人はそれぞれ態度は違うけれど、みんなと違った意見を持ったり、人と異なる振る舞いをしたりするのを恐れることはありません。

みんなと違っていることは、むしろ恵みであり、最大の武器でもあるのです。

スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法
『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
アグネス・チャン 歌手・エッセイスト・教育学博士

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あぐねす ちゃん / AGNES CHAN

ユニセフアジア親善大使・日本対がん協会微笑み大使・大阪経済大学客員教授

1955年8月20日香港生まれ。14歳で香港デビュー、17歳の時に『ひなげしの花』で日本デビューし、トップアイドルに。 上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)に留学。85年に結婚、翌年の86年に長男を出産。89年、米国スタンフォード大学教育学部博士課程に留学。留学中の89年に次男を出産。94年に教育学博士号(ph.D)を取得。96年に三男を出産。芸能活動ばかりでなく、エッセイスト、日本ユニセフ協会大使、日本対がん協会「ほほえみ大使」など文化人として幅広く活躍。息子3人全員がスタンフォード大学に合格したことでも話題に。著書に『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』(朝日新聞出版)など120以上の著作を世界各地で出版。   

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