より幅広く眺めるために、政治学者のジョナサン・パウエルとクレイトン・サインは、60年間に起こった457件のクーデターの企てを分析した。
2人の調査によると、それらの試みのうち、およそ半数が成功したという。クーデターの企ての分布は偏っていた。その60年間に、クーデターはヨーロッパでは12回しか起こらなかったが、アフリカではその14倍を超える169回発生した。
タイミングを見ると、1960年代半ばに回数のピークを迎えた。これは偶然ではない。冷戦中、東西両陣営は世界の広大な範囲の支配権をめぐって死闘を繰り広げていると考えていたので、目障りな指導者を排除するために、クーデターを起こす側を支援することがあった。
クーデターと聞くと、人は眉をひそめるが、当時は違った――少なくとも、今ほどクーデターは白眼視されていなかった。そのうえ、ポスト植民地時代の多くの新生独立国では、政権が不安定だった。旧宗主国が、安定を阻むように意図的に計らっていたのが、その大きな原因だ。
だが、冷戦終結以降、クーデターの発生数は減っているとはいえ、世界でもとりわけ圧政的な支配者たちは、早期「退職」につながる最大の脅威をもたらすのは、たいてい自軍の将兵であることを見落としてはいない。
クーデターの「成功率」
クーデターの「成功率」は、冷戦の終盤に下がった後、2000年代初期にはむしろ上がりはじめた。事実、20年代初めには、ガボンやニジェール、ブルキナファソ、マリでクーデターが起こっている。マリの場合には、10年足らずの間に3度起こったことになる。
クーデターの脅威に対処するのがきわめて難しい理由を理解するには、まず、クーデターがどのように行われるかを理解しなければならない。


















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