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ライフ #歌舞伎町の横顔

「深夜0時に現れた女子大生」「ピアノが上手いホスト」“多様すぎる人たち”が続々登場? 《歌舞伎町のど真ん中》にピアノを置いてみた結果

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  • 肥沼 和之 フリーライター・ジャーナリスト

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歌舞伎町にあるビルの中に、1台のストリートピアノが置かれている(写真:株式会社チェックメイト提供)

日焼けした筋骨隆々の男性が、ズンズンと進んでいた歩を止め、ピアノの前に座る。30歳くらいだろうか。短く刈られた髪、Tシャツに短パン姿で、銀のネックレスに革製のバッグ。何とも威圧感のある風貌だ。

彼は鍵盤に指を置くと、映画『菊次郎の夏』のテーマ曲『Summer』を鮮やかに演奏し始めた。CMソングにも使用されて認知度の高いメロディに、足を止めて聞き入る人もいる。

「歌舞伎町」にピアノを弾きに来る人びと

ここは東京・新宿の歌舞伎町にある「チェックメイトビル」。クラブやバー、コンセプトカフェなど、“夜の街”を象徴するようなお店が入っているビルの1階に、誰でも演奏できる「ストリートピアノ」が設置されているのだ。

ストリートピアノが置かれているチェックメイトビル(筆者撮影)

強面のピアニストは、曲を弾き終わると、颯爽とビルを後にした。その表情は、心なしか演奏前より和らいでいる。

この場所にピアノが置かれたのは2022年。同ビルを所有する株式会社チェックメイトの、藤沢薫社長の発案だった。

「弊社は1922年に創業し、2022年に100周年を迎えました。けれど、コロナ禍で祝賀パーティもできない。そこで、実家にあった古いピアノをよみがえらせて、100周年記念の一環として置いたんです。歌舞伎町から音楽が発せられるといいな、という思いがありました」

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【夜空と星をイメージして塗り替えた「ド派手なピアノ」】

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